はじめに
カンボジアへの移住や長期滞在を検討している方にとって、最初に気になるのは生活費です。東南アジアの中でも比較的手頃な生活費で知られるカンボジアですが、実際にどの程度の費用がかかるのか、そしてどのような生活が可能なのかは具体的に知っておきたいところ。本記事では、カンボジアの生活費をカテゴリごとに詳しく解説し、日本との比較や移住の魅力についてもご紹介します。
1. カンボジアでの住居費
住居費は生活費の中でも大きな割合を占める部分ですが、カンボジアではエリアや物件タイプによって幅広い選択肢があります。
プノンペン(首都)の家賃相場
- 高級コンドミニアム(中心部): 月500~2,000 USD
高層マンションで、プールやジムなどの共有施設が充実している物件が多い。 - 中級アパート(中心部または郊外): 月200~500 USD
一般的なローカルアパートメントで、家具付きの物件が多い。 - シェアハウスや小規模アパート: 月100~200 USD
学生や単身者向けの選択肢。
地方都市の家賃相場
- シェムリアップ(観光地): 月150~500 USD
観光客向けのヴィラやアパートメントが多い。 - バッタンバン(地方都市): 月50~150 USD
ローカル向けの物件が中心で、非常に安価。
ポイント: 家具付き物件が一般的なため、引っ越し後すぐに生活を始められるのが便利です。
2. 食費
カンボジアでは、外食を楽しむか、自炊をするかで食費が大きく変わります。
外食費
- ローカルレストラン
・クメール料理の定食:2~5 USD
・屋台の軽食(バイチャー、ヌードルなど):1~2 USD - 外国人向けカフェやレストラン
・西洋料理のランチ:5~15 USD
・高級レストランでのディナー:20~50 USD
自炊費
- 地元市場で購入
・米1kg:1~2 USD
・鶏肉1kg:3~5 USD
・野菜や果物:1~3 USD(1週間分20~50 USD程度) - 輸入品をスーパーで購入
・チーズやワインなどの輸入食品は割高。日本製品も手に入るが価格は約2倍。
おすすめの生活スタイル
- 外食中心でカンボジアの料理を楽しむ。
- 時折自炊してコストを抑えつつ健康管理も。
3. 交通費
カンボジアでは公共交通機関が限られているため、移動手段は主に以下の通りです。
トゥクトゥクとバイクタクシー
- 料金目安
・市内の短距離移動:1~3 USD
・市内の長距離移動:3~10 USD - 便利な配車アプリ
「Grab」や「PassApp」を利用すれば、料金交渉のストレスを避けられます。
自家用車やバイク
- 中古バイクの購入: 500~1,500 USD
- 中古車の購入: 5,000~15,000 USD
ガソリン代
- 1リットルあたり約1 USD
日本よりも割安ですが、走行距離による燃費を考慮する必要があります。
4. 光熱費と通信費
光熱費
- 電気代
・エアコンを使用する場合:月50~150 USD
・使用を控えめにした場合:月20~50 USD - 水道代
月10~20 USD程度。
通信費
- インターネット
・光回線(家庭用):月30~50 USD
・モバイルデータプラン:10 USDで月間10GB程度。
カンボジアではインターネット環境が整備されており、都市部では高速な通信が可能です。
5. 医療費
カンボジアの医療は発展途上のため、高品質な医療を求める場合はプノンペンやシェムリアップの国際病院を利用する必要があります。
一般的な医療費
- ローカルクリニックの診察料: 10~30 USD
- 国際病院の診察料: 50~100 USD
海外医療保険
移住者や長期滞在者には、万が一に備えて海外医療保険の加入が推奨されます。
- 年間保険料:100~500 USD(プランによる)。
6. 余暇とエンターテインメント費用
観光と旅行
- アンコールワット入場料: 1日券37 USD
- 週末旅行(国内): 50~200 USD(宿泊費込み)。
趣味や娯楽
- 映画館: 5~10 USD(プノンペンのモール内に多い)。
- ジム利用料: 10~50 USD/月(設備や立地による)。
7. 日本とカンボジアの生活費比較
総合的な生活費の目安
- シングルの都市生活(プノンペン)
・住居費:300~800 USD
・食費:150~300 USD
・交通費:50~100 USD
・その他:50~150 USD
合計:600~1,350 USD - 地方生活(シェムリアップなど)
・住居費:100~300 USD
・食費:100~200 USD
・交通費:30~70 USD
・その他:50~100 USD
合計:400~700 USD
日本との比較
日本の主要都市と比較すると、家賃が大幅に安いことが大きな魅力です。外食や交通費もリーズナブルで、全体的に生活コストが抑えられる点が移住を考える上でのメリットです。
8. カンボジアでの生活を楽しむポイント
- 地元の文化に溶け込む
市場や屋台を利用して現地の生活を体験する。 - 日本製品が恋しくなったときの対策
大手スーパーや日系の食材店を利用。
まとめ
カンボジアでの生活費は、移住先として非常に魅力的です。特に日本と比べて住居費や食費が大幅に安く、コストパフォーマンスの高い生活が実現可能です。これから移住を検討している方は、本記事を参考に計画を進めてみてください。